ホテルサービス 快適な旅を支える法律 – 国際観光ホテル整備法とは
終戦からわずか四年後の昭和二十四年、焼け野原からの復興が急務であった時代に「国際観光ホテル整備法」が制定されました。戦争の傷跡が生々しく残り、国民の多くが衣食住にも事欠く状況下で、観光など夢物語のように思えたかもしれません。しかし、焦土と化した日本にとって、海外からの旅行者を呼び込むことは、外貨を獲得し、国際社会と再び友好関係を築き、そして疲弊した経済を立て直すための重要な鍵と捉えられていました。そこで制定されたのが国際観光ホテル整備法です。この法律は、観光の基盤となる宿泊施設を充実させ、サービスの質を高めることを目的としていました。戦後間もない時期に、将来を見据え、観光を国家戦略の一つとして位置付けた先見の明は、今日の日本の観光大国としての礎を築いたと言えるでしょう。
